名前の由来

ヒンズー神話のマホラガ

マホラガ(mahoraga)はサンスクリット語で偉大な(maha)蛇(uraga)を意味する言葉で,ヒンズー神話に伝わるシェーシャ神のことです.シェーシャは千の頭を持つ蛇の王で,その頭上に全宇宙のすべての星を抱き最高神ヴィシュヌを讃える歌を歌い続けているといいます.つまり,マホラガの歌は全宇宙の調和を象徴しているわけです.

Shesha
シェーシャの上のヴィシュヌとラクシュミ
摩虎羅大将
新薬師寺十二神将像の
摩虎羅大将

仏教のマホラガ

そのマホラガが,やがて仏教に取り入れられ,仏法の守護神である八部衆や十二神将の一つに数えられるようになり,中国を経由して日本にも伝えられました.

八部衆とは,天,龍,夜叉,乾闥婆,阿修羅,迦楼羅,緊那羅,摩睺羅伽の8つの種族のことです.これらのうち,乾闥婆(けんだつば)は合奏の神,緊那羅(きんなら)は歌の神,そして摩睺羅伽(まこらが=マホラガ)は楽器演奏に関する神です.仏教においても音楽がいかに重要視されているかがわかります.

豊かな心を願って

時代や地域,宗教や文化によって音楽の形は様々に変化して来ましたし,これからも変化し続けることでしょう.しかし,気持ちを音として表現し人に伝える,という音楽の本質は,古今東西,生きることの大切な一部分であることに変わりはないということではないでしょうか.

いつもみんなが素敵な音楽とともに心豊かに生きてゆける世界であって欲しい,という願いを込めて,まほらがと命名しました.