Masaaki Wada (watercolor portrait by Jesus Guajardo)
作曲家 和田昌昭
Masaaki Wada
Composer
English page
  1. 著作権
  2. パッケージング
  3. 流通
  4. JAN
  5. ISRC
  6. 広報

レーベルの作り方 5. ISRC

5.1 ISRCコード

ISRC (International Standard Recording Code)は,録音物を識別するための国際的なコーディングシステムで,ISO 3901として規定されています.その目的は,録音物が放送などで使用されたときに,その権利関係の取扱いを簡単にすることです.

ISRCは,パッケージに印刷されませんしiTunes等の音楽再生ソフトでも表示されませんから,一般ユーザにはほとんど馴染みのないものですが,本の識別コードであるISBNは見たことがある人も多いのではないでしょうか.ISRCは,その録音物版です.実際,ISBNもISRCも,ISOのTC 46/SC 9という同じ委員会が規格を制定しています.

録音物の識別コードなので,同じ曲でも演奏者が違えばもちろんのこと,同じ演奏者が録音したものでもテイクごとに異なるコードが付きます.一方,同じ録音マスターから作成されたものであれば,記録媒体がCD,DVD,mp3ファイルと変わってもISRCコードは同じです.

ISRCの登録管理については,IFPI(国際レコード産業連盟)内に国際ISRC事務局があり,各国のISRC登録管理機関を管轄しています.日本国内におけるISRC登録管理機関は,日本レコード協会です.

ISRCはISOに定められた公的な識別コードですから,IFPIや日本レコード協会とは直接関係がない会社や個人でも利用できます.実際,IFPIのISRC Handbookには,次のように書かれています.

The ISRC system is constructed so that any entity creating sound recordings can obtain the means to issue ISRCs regardless of their membership, of or standing with, industry associations and other bodies.

日本レコード協会も

「日本に居住する,自らが権利を有するオーディオ又は音楽ビデオレコーディングの善良な製作者(又は権利者)」が申請すれば,日本レコード協会はISRC登録者コードを発行する義務がある

ということを認めています.詳しくは下を見て下さい.

5.2 ISRCのフォーマット

ISRCは12文字の英数字からなります.たとえば,CDアルバム「山羊の歌」に収められた「宿酔」のISRCは,

JPM961100007

です.印刷など読める形で表示する場合は,最初に「ISRC」をつけ,ハイフンで区切って,

ISRC JP-M96-11-00007

のように表示します.

最初の2文字「JP」は国名コードです.

次の3文字は登録者コード.まほらがの登録者コードは「M96」です.

次の2桁の数字は,ISRCが割り当てられた年を表す年次コード.「宿酔」は2011年の録音なので11です.

最後の5桁の数字は,レコーディング番号で,基本的に,その年の録音物に1番から順番に割り振ります.

5.3 ISRCの調べ方

自分が作成したCDマスターやmp3にISRCがちゃんと記録されているかどうか確認するには,ちょっとしたツールが必要です.

Unix系OS(Mac OS XやLinux)の場合,CDに記録されたISRCはdrutilコマンドで調べることができます.例えば,Mac OS Xでは,ユーティリティフォルダにあるターミナルを起動し,

drutil subchannel

と入力します.出力を中止するにはControl-Cを入力します.Control-Dを入力してからターミナルを終了して下さい.

次の例は2010年に発売した木管三重奏曲集CDの場合です.

192:~ wada$ drutil subchannel
MCN: 4582381410013 (from block 49)
Track 1 ISRC: JPM961000001 (from block 62)
Track 1: start = 0 blockcount = 10213
track = 1c index = 1 absolute = 0:02:00 relative = 0:00:00 block = 0
iii = 30: 03 6A 07 49 18 10 00 00 10 62 34 BE 00 00 00 00

(200行省略)

track = 2c index = 0 absolute = 2:16:13 relative = 0:01:74 block = 10063
iii = 26: 02 45 82 38 14 10 01 30 00 24 7E EF 00 00 00 00
iii = 18: 03 6A 07 49 18 10 00 00 20 37 3B 7B 00 00 00 00
iii = 30: 02 45 82 38 14 10 01 30 00 49 C3 E4 00 00 00 00
Track 2 ISRC: JPM961000002 (from block 62)
Track 2: start = 10213 blockcount = 13116
track = 2c index = 1 absolute = 2:18:13 relative = 0:00:00 block = 10213
iii = 17: 03 6A 07 49 18 10 00 00 20 62 31 2B 00 00 00 00
iii = 29: 02 45 82 38 14 10 01 30 00 74 24 1A 00 00 00 00
iii = 21: 03 6A 07 49 18 10 00 00 20 12 4F BC 00 00 00 00
^C
192:~ wada$

Toastがあれば,メニューのレコーダ→ディスク情報でISRCが簡単にわかります.

mp3ファイルのISRCを調べるのは少し面倒です.僕は,HexEditを使ってファイルの生データからISRCらしき文字列を探して見ています.

5.4 何のために必要か

iTunesをはじめ,音楽のダウンロード販売やストリーミング配信を行う業者の多くが楽曲トラックの管理にISRCを利用しており,曲を掲載してもらうために,ISRCが必要です.

また,曲が放送等で使用されたとき二次使用料を受け取るためにISRCが必要です.

ISRC利用のメリットは,この2つぐらいです.iTunesで配信しないし放送使用料なんて関係ない,という場合,ISRCは必要ないです.

5.5 ISRCコード取得に必要なもの

日本レコード協会では2つのプランを用意していますが,レーベルを作るという話ですから,ユーザ自身がレコーディングに付番するユーザー発行・管理プラン(Uプラン)を前提に話を進めます.

ISRC登録者コードを取得するには,次のものが必要になります.

インディーズのミュージシャンにとってISRCはとてもハードルが高く見えます.意を決して面倒な書類を揃えて毎年1万円以上の費用を払う気になっても,その後が大変でした.

5.6 ISRC登録者コード取得の実際

2010年に僕が申請をしたとのことを記しておきます.

5.6.1 申請

日本レコード協会のISRCホームページの新規ユーザー登録のページを開きます.「Uプラン申請の流れ」のページで申請の流れをつかみ,新規ユーザー登録画面に進みます.年間50レコーディング以上の製作を定期的に予定は,もちろん「はい」です.申請者は「個人」とします.必要事項を書き込んで申請をすると次のようなメールが送られてきます.

差出人: ????@jmd.ne.jp
件名: 【重要】ISRCユーザー発行・管理プラン登録受付通知:T00493934
日付: 2010年1月19日0:22
宛先: wada@topaz.plala.or.jp

仮ID:T00493934
登録名:和田 昌昭 様

ISRC 受付センターです。
この度は、ユーザー発行・管理プランの申請を頂きありがとうございました。

ユーザー登録申請を受け付けました。仮ID・パスワードをご案内します。
    仮ID    :T00493934
    仮パスワード:????????

引き続き、下記URLから仮ID、仮パスワードでログインし、
発売予定・既発商品一覧を「WEB申請フォーム」より入力して下さい。
(以下略)

差出人は,日本レコード協会からISRCの窓口業務を委託されているジャパンミュージックデータという会社です.

指定のURLの申請フォームより,発売予定を入力します.僕は既存の音源をCD3枚にして順次発売予定としました.

差出人: ????@jmd.ne.jp
件名: ISRCユーザー発行・管理プラン申請書FAX依頼:T00493934
日付: 2010年1月19日0:39
宛先: wada@topaz.plala.or.jp

仮ID:T00493934
登録名:和田 昌昭 様

ISRC 受付センターです。
この度は、ISRCユーザー発行・管理プラン レコーディング情報の登録を頂きま
してありがとうございました。
発売予定・既発商品一覧の登録を受付ました。

申請内容を事前確認させて頂きますので、下記申請書類すべてを受付センター
宛にFAX(03-5786-6723)して下さい。

1. ユーザー発行・管理プラン申請書(WEB申請フォームから印刷をしたもの)
法人の場合:「申請者名」に管理者の認印、「法人代表者名」に印鑑証明書と
      同一の代表者印を押印して下さい。
個人の場合:「申請者名」に印鑑証明書と同一の印を押印して下さい。

2. 謄本/住民票
法人の場合:商業登記簿謄本(発行3ヶ月以内、コピー可)
個人の場合:住民票(本籍の記載無し可、発行3ヶ月以内、コピー不可)

3. 印鑑証明書(発行3ヶ月以内、コピー不可)

4. 事業所一覧(申請者が法人で、申請書と謄本記載の所在地が一致しない場合)

5. 念書(謄本目的欄に「音楽製作」に類する記述がない場合、又は謄本記載の
  住所の移転手続きが完了されていない場合)
(以下略)

個人申請ですので,1.実印を捺した申請書,2.住民票の写し,3.印鑑証明書,が必要です.

差出人: ISRC受付センター ????@jmd.ne.jp
件名: ISRCユーザー発行・管理プラン(Uプラン)申請について:T00493934
日付: 2010年1月19日17:01
宛先: wada@topaz.plala.or.jp

和田 昌昭 様

お世話になっております。ISRC受付センターです。
この度は、商品情報をご登録頂きましてありがとうございました。

確認させて頂きました所、既発商品のご登録がございませんでした。
既発商品が存在する場合には、商品情報の確定を解除させて
頂きますので、過去1年分の既発商品をご登録ください。
既発商品が存在しない場合は、このまま進めさせて頂きます。

お手数ではございますが、既発商品の有無につきまして、
このメールへの返信にてご連絡くださいますようお願い致します。
何卒よろしくお願い申し上げます。

これからISRC登録者コードを取得しようというのですから,既発商品はないのが普通でしょう.FAX送信は,スキャン画像をメール添付でOKでした.

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Re: ISRCユーザー発行・管理プラン(Uプラン)申請について:T00493934
日付: 2010年1月19日19:07
宛先: ISRC受付センター ????@jmd.ne.jp

メール連絡ありがとうございます.

当方,音楽制作は数年前より行っているのですが,このたびレーベル「まほらが」を立ち上げて本格的に活動しようと準備を進めているところです.既発商品はありません.

ホームページの「申請の流れ」によると,書類事前確認のために申請書類をFAXで送信することになっていますが,FAXがないので,書類をスキャンしてメールに添付させていただいてもよいでしょうか.

1.住民票
2.印鑑証明
3.押印済みISRC申請書

のスキャン画像を添付します.
よろしくお願いします.

和田昌昭

差出人: ????@jmd.ne.jp
件名: ISRCユーザー発行・管理プラン申請書ご郵送依頼:T00493934
日付: 2010年1月20日11:02
宛先: wada@topaz.plala.or.jp

仮ID:T00493934
登録名:和田 昌昭 様

ISRC受付センターです。
ISRCユーザー発行・管理プランの申請内容を確定致しました。

お手数ですがISRC受付センター宛に申請書類原本一式のご郵送をお願い致します。

【提出書類】
1. ユーザー発行・管理プラン申請書(FAX送信頂いた申請書原本)

2. 謄本/住民票
法人の場合:商業登記簿謄本(発行3ヶ月以内、コピー可)
個人の場合:住民票(本籍の記載無し可、発行3ヶ月以内、コピー不可)

3. 印鑑証明書(発行3ヶ月以内、コピー不可)

4. その他必要書類(事業所一覧、念書、等、ISRC受付センターよりご提出を
 お願いした場合)

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Re:ISRCユーザー発行・管理プラン申請書ご郵送依頼:T00493934
日付: 2010年1月20日11:51
宛先: ????@jmd.ne.jp

ありがとうございます.

1. ユーザー発行・管理プラン申請書
2. 住民票
3. 印鑑証明書
を送付させていただきました.

よろしくお願いいたします.

和田昌昭

5.6.2 審査

二日後,日本レコード協会から審査結果なるものが返ってきました.

差出人: ISRC事務局 ????@riaj.or.jp
件名: 【重要】ISRCユーザー発行・管理プラン書類審査結果のご案内:T00493934
日付: 2010年1月22日15:17
宛先: wada@topaz.plala.or.jp

T00493934
和田 昌昭  様

お世話になります、ISRC事務局です。
このたびはUプランへのご申請を頂きましてありがとうございました。

ご登録いただきました情報とWEBサイトを拝見致しました。レコーディング製作は
事業ではなく個人レベルのものであると存じます。
過去分の製作音源に一括でISRCを付与しようとすると確かに相当数となりますが、
相当規模のレコーディング製作事業としての継続性があるとは認められず、Uプラ
ン申請の要件を満たしていないと判断致しました。
ご希望に添えず残念ですが、Jプランに変え再度のご申請を頂きますようお願い致
します

なお、申請に際し、証明書類のFAX/郵送をお願いするメールが自動送信されますが、
すでにご提出頂いておりますので、証明書類の有効期間(〜平成22年4月18日)に
申請手続きが完了する場合に限り再送信は不要です。
ただし、申請書(実印押印済み)の再送付を頂く必要はございますので、ご了承下
さい。

以上、よろしくお願い致します。

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社団法人日本レコード協会  ISRC登録管理事務局

これは頭に来ました.知らせてもいないウェブサイトを勝手にのぞいた印象を根拠に審査とはむちゃくちゃな話です.

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Re:【重要】ISRCユーザー発行・管理プラン書類審査結果のご案内:T00493934
日付: 2010年1月22日17:43
宛先: ISRC事務局 ????@riaj.or.jp

社団法人日本レコード協会
ISRC登録管理事務局殿

レコーディング制作が事業ではなく個人レベルのものであるから法人ではなく個人として申請しているわけで,それがダメなのであれば,最初から個人レベルの申請は受け付けませんとはっきり書いておいて欲しいです.ISRCの申請は取り下げて,ISRCコードなしでCD制作することにします.

当方,CD制作を行うにあたってJANコードを取得し,ドメインネームを取ってウェブサイトを構築中です.個人レベルです.CD用にマスタリングを行っている際にISRCコードのことが気になって,IFPIのホームページを読んだら,「全ての音楽制作者がISRCを用いることを推奨する」と書いてあり,日本での登録申請等は日本レコード協会に委託,とあったので,日本レコード協会のISRCのホームページに行き着いて申請ということになりました.

IFPIのホームページ
http://www.ifpi.org/content/section_resources/isrc_procedure.html
によると,日本レコード協会等のLocal ISRC Agencyは,ISO 3901に従って,

1992/1/1以降全てのディジタル録音にISRC番号が付くべく最大限の努力をする
(Use best endeavours to ensure that all tracks of digital recordings issued by producers after 1 January 1992, have an ISRC number;)

と書かれているので,それならこちらも年間1万円ぐらいの税金を払って協力してあげてもいいかなと思ったわけです.

でも,個人レベルでUプランは認めない,個人で100曲にISRC番号付けたければJプランで3万円払え,というのは,ISRCを推奨どころか,個人レベルの音楽制作者がISRC番号を付けることがないように最大限の努力をしているように見えます.

まあ,個人レベルでの音楽トラックにISRC番号が普及して欲しくないのであればそれで別に構いませんが.

今回の日本レコード協会とのやりとりについての個人的感想をIFPIに送っておこうと思います.お手数おかけしました.

和田昌昭

こんなことをされたら,引き下がるわけにはいきません.

5.6.3 国際ISRC事務局への提訴

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: My experience with RIAJ (local ISRC Agency in Japan)
日付: 2010年1月23日13:46
宛先: ????@ifpi.org
CC: ISRC事務局 ????@riaj.or.jp

International ISRC Agency
To whom it may concern:

I want you to know about my personal experience with RIAJ (local ISRC Agency in Japan).

I compose music and produce music tracks using DAWs in Japan. While preparing for my first CD, I obtained EAN (JAN) code for my own label, obtained a domain name and now I am creating a website for it.

When I started mastering the tracks for my CD, "ISRC" caught my attention. I looked it up on the web, reached your website, and I found that all music producers were recommended to use ISRC.

Then I went to RIAJ's website to apply for ISRC numbers, for RIAJ was the only local ISRC agency in Japan area. They have two options when applying for ISRC numbers:
(Plan U) Pay 10,500 yen/year, and issue as many ISRC numbers as necessary.
(Plan J) Pay 315 yen for each ISRC number.
Since I already had more than 100 tracks that I wanted to assign ISRC numbers to, I applied for Plan U. I prepared all the necessary documents and they received my application.

But now, they turned down my application. The reason is, they say, because "my track production is not of enterprise level but of personal level". They ask me to apply for Plan J instead. Isn't it absurd that I have to pay 31500 yen to obtain ISRC numbers for my 100 tracks while big companies like Victor, Universal, EMI, etc. pay only 10500 yen and register huge number of tracks. I think this is extremely unfair. I was so much disappointed about ISRC system that I will not use ISRC numbers on my music tracks.

On your web page,
http://www.ifpi.org/content/section_resources/isrc_procedure.html
it is written that:

Local ISRC Agencies are obliged according to ISO 3901to do the following:
2. Use best endeavours to ensure that all tracks of digital recordings issued by producers after 1 January 1992, have an ISRC number;

But to me it seems that RIAJ uses best endeavours to ensure that NO tracks of digital recordings issued by producers of personal level have an ISRC number.

That's all I have to say. Thank you for reading.

Masaaki Wada
Music Production MAHORAGA

(日本語訳)

国際ISRC事務局 関係各位
(Cc:日本レコード協会)

日本におけるISRC事務局である日本レコード協会との個人的な体験についてお知らせします.

私は日本でDAWを用いた音楽制作をしています.最初のCDの準備のためにEAN(JAN)コードを取得し,ドメインネームを取得してウェブサイト作成中です.

CD用にトラックのマスタリングを行っているときISRCというものが気になってネット調べると,貴局ウェブサイトにたどり着いて,すべての音楽制作者にISRCの使用を推奨すると書いてあります.

そこで,日本レコード協会が日本における唯一の事務局ですから,日本レコード協会のサイトでISRCの申請を行いました.ISRC申請のための二つのプランがあります:
(プランU)年額10,500円を支払い,必要に応じてISRC番号をつける
(プランJ)ISRC番号ごとに315円支払う
すでにISRC番号を付けたいトラックが100以上ありましたから,プランUに必要書類を揃えて申請し,申請は受理されました.

ところが,日本レコード協会は申請を却下してきました.理由は,私の音楽制作が法人レベルでなく個人レベルのものだからだそうです.代わりにプランJで申請せよと言ってきました.100トラックにISRC番号をつけるのに私が31,500円支払わなくてはならなくて,ビクターやユニバーサルといった大企業がたった10,500円支払うだけで膨大な数のトラックを登録できるというのは馬鹿げていませんか.ものすごく不公平だと思います.ISRCのシステムに失望し,ISRC番号を利用するのをやめることにしました.

貴局のウェブページ
http://www.ifpi.org/content/section_resources/isrc_procedure.html
には次のように書かれています.

地域のISRC事務局はISO 3901に従って以下を行う義務がある:
2. 1992年1月1日以降に製作されたディジタル録音のすべてのトラックにISRC番号が付くように最善の努力を払う.

しかし,私には,日本レコード協会が,個人レベルの音楽制作者が作るディジタル録音には一切ISRC番号が付かないように最善の努力をしているようにしか見えません.

言いたいことは以上です.読んでいただき,ありがとうございます.

和田昌昭
音楽制作まほらが

メールを担当者に転送した旨連絡があり,責任者らしき人から返事が来ました.

差出人: International ISRC Agency ????@ifpi.org
件名: RE: My experience with RIAJ (local ISRC Agency in Japan)
日付: 2010年1月26日21:48
宛先: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp

Thank you for your email.

I have passed your email to the person who oversees the ISRC system worldwide.

Kind regards

???????? N????(個人名)
IFPI

(日本語訳)

あなたのメールを,世界的なISRCシステム監督者に転送しました.

差出人: ???? J????? ????@countyanalytics.com
件名: RE: My experience with RIAJ (local ISRC Agency in Japan)
日付: 2010年1月27日20:19
宛先: wada@topaz.plala.or.jp
CC: International ISRC Agency ????@ifpi.org

Dear Mr Wada,

Your mail was passed to me as I run the US and International ISRC Agencies.

Thank you for your comments. I understand your point. Quite by chance I just arrived in Japan for a meeting with RIAJ and will raise this issue with them tomorrow.

???? J????? (個人名)
Executive Director US and International ISRC Agencies

(日本語訳)

和田様

あなたのメールは国際ISRC事務局を担当している私にまわってきました.

コメントありがとうございます.論点は理解しました.たまたまですが,日本レコード協会との会議があって日本に着いたところなので,明日この件について話してみます.

アメリカ及び国際ISRC事務局執行責任者

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Re: My experience with RIAJ (local ISRC Agency in Japan)
日付: 2010年1月27日22:25
宛先: ???? J????? ????@countyanalytics.com

Dear Mr. J?????,

Thank you very much for your email. It is relieving to know that you care about the situation.

RIAJ publishes on their website a list of registered ISRC issuers in Japan.
https://isrc.jmd.ne.jp/codelist/index.html
The list contains 822 companies and individuals, but I don't believe that there are only 822 music producers in Japan. The registration fee is way too high for individual producers; RIAJ's Plan U costs 10,500 yen/year while the fee in the U.S. is one-time $75 for life for instance. On top of that, RIAJ rejects applications of individual producers like me who dare to pay the high cost. The ISRC system is just not working in Japan. The problem lies in the fact that RIAJ does not represent all music producers but represent the recording industry. They are monopolizing the ISRC system for the profit of big labels.

I don't care if RIAJ works only for big labels, but the ISRC system should be for everyone.

Best regards,

Masaaki Wada
Music Production MAHORAGA

(日本語訳)

J?????様

メールありがとうございます.状況を気にして下さると知って少し安心しました.

日本レコード協会は,ウェブサイトで日本におけるISRC登録者一覧を公開しています.リストには822の企業や個人が載っていますが,日本に音楽制作者がたった822人しかいないとは信じられません.個人の音楽制作者にとっては登録料は高すぎです.日本レコード協会のプランUは毎年10,500円ですが,たとえばアメリカでは一回きりの$75です.その上,日本レコード協会は,私のようにあえて高い金額を払うという個人制作者も拒否している.ISRCシステムは日本ではワークしていません.問題は,日本レコード協会が音楽制作者ではなく,レコード産業の代表というところにあります.彼らは,レーベルの利益のためにISRCシステムを独占しています.

日本レコード協会がレーベルの利益のために仕事をするのはかまいませんが,ISRCシステムはみんなのためのものでしょう.

和田昌昭

さて,どんな返事が来るものかと期待していたのですが:

差出人: ???? J????? ????@countyanalytics.com
件名: RE: My experience with RIAJ (local ISRC Agency in Japan)
日付: 2010年1月31日9:49
宛先: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp

Dear Mr Wada,

I did discuss this briefly with RIAJ and the situation is somewhat complex. I am writing to them to check on this.

????

???? J?????
Executive Director US and International ISRC Agencies

和田様

日本レコード協会と少し話しをしたのだけれど,状況は少し複雑です.この件について日本レコード協会にメールで確認しているところです.

状況が複雑って,意味が分かりません.

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Re: My experience with RIAJ (local ISRC Agency in Japan)
日付: 2010年1月31日12:31
宛先: ???? J????? ????@countyanalytics.com

Dear Mr. J?????,

Thank you again for your email. I appreciate your sincerity very much. I imagine the complex situation. I hope you can make things straight for us small producers in Japan.

I foresee that it takes time for the situation to change. Meanwhile, I have to prepare my music tracks for the coming CD; I am planning to release it in April, though I can wait a few more months if needed. Should I produce the tracks without ISRC? What is your recommendation?

Ah I wish I could get ISRC codes from someone other than RIAJ. :(

Best regards,

Masaaki Wada
Music Production MAHORAGA

J?????様

メールありがとうございます.誠実な対応に大変感謝します.状況は複雑なんだろうと想像します.日本の弱小制作者のために,状況を整理して下さることを望みます.

状況が変わるのに時間がかかると思います.その間に私は自分のCDのためにトラックを準備しなくてはなりません.4月リリースの予定ですが,必要ならば少しぐらい待つことは可能です.ISRC無しでトラックを作成すべきでしょうか.お勧めはどうすることですか.

ああ,日本レコード協会以外の誰かからISRCコードを取得できればいいのに.

和田昌昭

ISRCを推進する立場の責任者として,ISRC無しでトラックを作成して下さいとは絶対に言えないでしょう.どういう返事が来るか期待しましたが,その後J氏からの連絡はしばらくありませんでした.

なぜか日本レコード協会からメールが来ました.

5.6.4 日本レコード協会からの補足説明

日本レコード協会からの10日ぶりの返事です.

差出人: ISRC事務局 ????@riaj.or.jp
件名: 【補足説明です】ISRC申請の件
日付: 2010年2月1日10:20
宛先: wada@topaz.plala.or.jp

和田 昌昭  様

ISRC事務局です。
ISRCのご申請を取り下げられるとのご回答を頂きましたので、その
ように処理致しましたが、関しましていくつか補足説明を差し上げたいと
思います。

■「個人レベル」について
ご存知のとおり、ISRCをご利用頂くためのプランは2つ用意されており
ます。1つはユーザー発行・管理プラン(Uプラン)で、登録者コードを取得
することにより、年間で最大99,999個のISRCを発行できる、というものです。
ISRCというコード体系の性質上、一度割り当てた登録者コードの他者への
再利用ができませんので、継続的に相当数のレコーディング製作が見込ま
れるレコーディング製作者様を対象としています。
法人登記をせずに個人事業としてレーベルを運営されている個人の方も
いらっしゃるので、上記の要件を満たす場合はこちらのプランでご利用に
なられております。
一方、過去に製作したレコーディングを数百所有する法人でも、新規レコー
ディング製作を予定していない場合は、事務局発行・管理プラン(Jプラン)
をご利用いただいております。

■事務手数料について
Uプランは、事務手数料が年次で発生致します。ご利用を継続されます
場合は、レコーディング製作数が年間数件であっても10万件近くあっても、
同額の手数料が発生致します。また、ISRC及び当該レコーディングに係る
メタデータ類の管理責務が生じます。
一方、Jプランでは、発行時以外の手数料発生はございません。

このたびはISRC運用基準に沿い、先のようにJプランでのご申請をお願い
致しました。数年スパンで見て頂けば、手数料面でも管理面においても、
Jプランの方がよりメリットが大きいものでありますことが、ご理解頂けると考
えております。

今後またISRCのご利用を検討される機会がございましたら、上記をご勘案
頂ければ幸いです。

以上です。

------------------------------------------------------------
社団法人日本レコード協会  ISRC登録管理事務局

よくこんな無意味な文章が書けるものだと感心します.

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Re:【補足説明です】ISRC申請の件
日付: 2010年2月1日23:25
宛先: ISRC事務局 ????@riaj.or.jp

社団法人日本レコード協会
ISRC登録管理事務局殿

2つのプランについては何度も読んで検討した結果プランUに申請しているわけで,説明を繰り返していただかなくても内容はよくわかっています.プランJは,継続的に利用する場合メリットがないので,申し込むつもりはありません.

ISRCの理念は,メジャーレーベルであれ個人スタジオであれ,作られたすべてのディジタル録音トラックに識別番号をつけて,それを見れば誰がいつ作ったものかわかるようにすることで,音楽制作に関わる人全員が便利になることだと思います.その理念を実現するために,世界各地のISRC事務局はISRCコードの普及に最大限の努力を払うことが義務づけられていて,日本レコード協会はそれを受け入れたから日本におけるISRC事務局になっているのでしょう.違いますか.

僕はその理念に賛同したからISRCの申請をしに来たわけです.でも,そちらからのメールを読んでいると,自分達の都合ばかりを主張していて,どうやってISRCを誰にとっても使いやすく便利なシステムにしていこうかという積極的な姿勢が感じられないのが残念です.

和田昌昭
音楽プロダクション まほらが

5.6.5 文化庁へ報告

1週間経ってもJ氏から連絡がないので,文化庁にも報告しておくことにしました.日本レコード協会のような利益団体にISRCのような公益性のある事業を委ねるにあたって,不正が起きないよう監督する立場にあるのが文化庁です.

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: 日本レコード協会に関するお願い
日付: 2010年2月7日21:04
宛先: voice@bunka.go.jp

文化庁御中

個人で音楽レーベルを立ち上げようと準備中の和田と申します.

レーベルのためのISRC登録者コードを取得しようと,1月19日に日本レコード協会内の日本ISRC事務局ホームページでISRC登録申請を行いましたが,「相当規模のレコーディング製作事業としての継続性があるとは認められず」という意味不明な理由で申請が認められませんでした.この対応には納得できません.

ISRCコードは,ディジタル録音トラックの識別番号として国際規格であるISO3901で規定されており,将来的にISRC番号に基づいて原盤権を管理しようという国際的な流れもあるので,音楽制作者にとって重要なものです.

日本におけるISRCコードの管理は,国際ISRC事務局の委託を受けて,日本ISRC事務局だけが行っています.ISO3901によると,各国ISRC事務局は,請求があれば地域内で音声録音や音楽ビデオを登録しようとする者すべてに対し,事務局や業界団体との関係に関わらず,登録者コードを発行することが義務づけられています.
http://www.ifpi.org/content/library/isrc_handbook.pdf 7ページ
ですから,ISRC登録を認めないというのは明らかにISO3901の規約違反です.

日本ISRC事務局のホームページでは2種類のプランが用意されています.プランUは10,500円/年の管理手数料を支払うことで申請者が登録者コードを取得し年間99999曲までの音楽トラックにISRC番号を付けることができるもの.プランJは申請者に代わって日本ISRC事務局がISRC番号を付番し,1回限りの手数料として1曲につき315円を支払うものです.僕は,すでに作成したトラックが100以上ありますし,音楽制作を継続的に行うつもりですからプランUで申請しました.

ところが,日本ISRC事務局からの返事は,プランUは認めない,(はるかに高い料金を払って,僕にとってメリットのない)プランJで申請し直せ,というものでした.これは,制度を悪用して個人レベルの音楽制作者の市場参入を妨げようとするもので,立場の濫用です.

このままでは日本の個人音楽制作者はISRCコードを利用できません.ISO3901規約を遵守して個人レベルのプランU登録申請を無条件で認めるよう,日本レコード協会に働きかけていただけないでしょうか.

必要ならば,日本ISRC事務局(日本レコード協会)とのメールのやりとり等を提出する準備があります.

和田昌昭
音楽プロダクション まほらが

返事は来ませんでしたが,記録を残しておくことが大事です.

5.6.6 J氏への催促

さらに1週間経ちました.

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Re: My experience with RIAJ (local ISRC Agency in Japan)
日付: 2010年2月14日9:00
宛先: ???? J????? ????@countyanalytics.com

Dear Mr. J?????,

It has been two weeks since you said you were writing to RIAJ on the subject. Is there any news?

In particular, I need to know, before talking to local studio, if there is a chance that I can use ISRC codes. I would greatly appreciate your response.

Best regards,

Masaaki Wada
Music Production MAHORAGA

J?????様

日本レコード協会にメールを書くとおっしゃってから2週間経ちますが,新たな情報はありますでしょうか.

とくに,スタジオと話をする前に,ISRCを利用できる可能性があるかどうか知る必要があります.返答して下さるととても有り難いです.

和田昌昭

さらに4日返事なし.

5.6.7 日本レコード協会への質問メール

作戦を変更して,日本レコード協会に対して,J氏にもCcした上で,正面切って質問することにしました.

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Re:【補足説明です】ISRC申請の件
日付: 2010年2月18日9:12
宛先: ISRC事務局 ????@riaj.or.jp
CC: ???? J????? ????@countyanalytics.com

社団法人日本レコード協会
ISRC登録管理事務局殿
Cc: ???? J?????, Executive Director, International ISRC Agency
(English translation included below.)

日本レコード協会ISRC事務局によるISRC登録に関して疑問点があるので回答お願いいたします.この件については,国際ISRC事務局Executive Directorの???? J?????氏にも相談しています.

ISRC Handbook, 3rd Edition
http://www.ifpi.org/content/library/isrc_handbook.pdf
の7ページによると,

The responsibilities of National Agencies are to:
1. On request, allocate Registrant Codes to all those in their territory wishing to register sound recordings and music video recordings, regardless of the applicants membership of, or standing with, the National Agency, industry associations and other bodies;

とあり,National Agencyである日本レコード協会は,請求があれば,地域内で録音物を登録しようとする「全て」の者に対して登録者コードを発行する責任があります.

また,
http://www.ifpi.org/content/section_resources/isrc_procedure.html
には

Local ISRC Agencies are obliged according to ISO 3901to do the following:
...
2. Use best endeavours to ensure that all tracks of digital recordings issued by producers after 1 January 1992, have an ISRC number;

とありますから,日本レコード協会は,すべてのディジタル録音物にISRC番号が付くよう,最大限の努力をすることがISO 3901で義務づけられています.

ISRC登録申請があれば登録コードを発行するのは日本レコード協会の義務であって,特別な理由なく登録拒否するのはISO 3901の規約違反と考えます.正しいでしょうか.

ISRC番号は一般的には音楽制作者自身が付けることになっていますが,
http://www.ifpi.org/content/library/isrc_bulletin-2009-03.pdf
によると,National Agencyに任命されたISRC Managerが音楽制作者に代わってISRC番号を付けてもよいことになっています.プランJでは,日本レコード協会が協会自身をISRC Managerとすることで,申請者に代わってISRC番号登録を行っているという理解で正しいでしょうか.

その場合,プランJの対象はSmall Producerで,その定義は
An owner of rights in Recordings that does not itself wish to assign ISRCs to its Recordings but wishes a third party to do so on its behalf.
となっています.代理登録の対象は自分自身でISRC番号を付けることを望まない音楽制作者ということですから,プランJはあくまでプランUを望まない申請者の便宜のために用意されているものということになります.

The International ISRC Agency encourages National ISRC Agencies to work with local distributors, aggregators and other well-placed companies to allow them to assign ISRCs on behalf of their clients. National ISRC Agencies are reminded that these arrangements can be implemented at their discretion, and that small record producers (as well as all other producers) may still assign their own ISRCs if they wish.
とある通り,自分自身でISRC番号を付けることを望む音楽制作者は,そうできるはずです.

日本レコード協会はプランUの申請者全てに対して,(プランJへの変更を促しても申請者がプランUを望む場合には)「無条件」で登録者コードを発行する義務があると考えます.正しいでしょうか.

これに関して,日本レコード協会ISRC事務局の見解を回答願います.

和田昌昭
音楽プロダクション まほらが

========== The following is an English translation of the above ==========

Recording Industry Association of Japan
ISRC Agency

I have questions about your ISRC registration process. Will you answer the questions? I am also consulting Mr. Paul J?????, Executive Director of the International ISRC Agency concerning this matter.

According to page 7 of ISRC Handbook, 3rd Edition:
http://www.ifpi.org/content/library/isrc_handbook.pdf

The responsibilities of National Agencies are to:
1. On request, allocate Registrant Codes to all those in their territory wishing to register sound recordings and music video recordings, regardless of the applicants membership of, or standing with, the National Agency, industry associations and other bodies;

Therefore, RIAJ, being a National Agency, is responsible for allocating Registrant Codes to ALL applicants wishing to register recordings.

Moreover,
http://www.ifpi.org/content/section_resources/isrc_procedure.html
cites:

Local ISRC Agencies are obliged according to ISO 3901to do the following:
...
2. Use best endeavours to ensure that all tracks of digital recordings issued by producers after 1 January 1992, have an ISRC number;

Thus, RIAJ is obliged by ISO 3901 to work its best to ensure all digital recordings have an ISRC number.

It is RIAJ's obligation to allocate ISRC Registrant Code to any applicant. Rejecting applications without good reasons is against ISO 3901. Is this correct?

ISRC numbers are generally assigned by music producers themselves, but according to
http://www.ifpi.org/content/library/isrc_bulletin-2009-03.pdf
it is also possible for an ISRC Manager appointed by National Agency to assign ISRC numbers on behalf of music produces. In the case of Plan J, RIAJ appoints itself as an ISRC manager and assign ISRC numbers on behalf of the applicants. Is this correct?

If so, it applies to Small Producer, whose definition is:
An owner of rights in Recordings that does not itself wish to assign ISRCs to its Recordings but wishes a third party to do so on its behalf.
Plan J is only for those not wishing to assign ISRCs themselves, namely, those not wanting Plan U.

Those wanting to assign ISRC numbers themselves should be able to do so:

The International ISRC Agency encourages National ISRC Agencies to work with local distributors, aggregators and other well-placed companies to allow them to assign ISRCs on behalf of their clients. National ISRC Agencies are reminded that these arrangements can be implemented at their discretion, and that small record producers (as well as all other producers) may still assign their own ISRCs if they wish.

I conclude that RIAJ is obliged to allocate Registrant Codes UNCONDITIONALLY to all Plan U applicants, if they still wish it after possible request by RIAJ to change to Plan J. Is this correct?

I would like to hear RIAJ's answer to these questions.

Masaaki Wada
Music Production MAHORAGA

これに対しては,すぐに返事が返ってきました.

差出人: ISRC事務局 ????@riaj.or.jp
件名: 【返信です】ISRC申請の件
日付: 2010年2月18日10:59
宛先: wada@topaz.plala.or.jp

和田様

ISRC事務局です。ご質問にご回答申し上げます。

>プランJでは,日本レコード協会が協会自身をISRC
>Managerとすることで,申請者に代わってISRC番号登録を行っ
>ているという理解で正しいでしょうか.

間違いございません。

(中略)
>ISRC登録申請があれば登録コードを発行するのは日本レコード協会
>の義務であって,特別な理由なく登録拒否するのはISO 3901
>の規約違反と考えます.正しいでしょうか.

当方では、ISRC事務局として貴殿からのISRC利用申請自体を拒否
したという認識はございません。

>The responsibilities of National Agencies are to:
>1. On request, allocate Registrant Codes to all those in their
>territory wishing to register sound recordings and music video
>recordings, regardless of the applicants membership of, or standing
>with, the National Agency, industry associations and other bodies;

この文章には、ISRC登録者コードの申請に対し「国内登録管理機関や
産業団体、各種組織への所属、支持の如何」で可否を変えてはならない、
という意味合いが含まれます。

各国での運用については国際規格を逸脱しない範囲で、各地域の
ISRC登録管理機関に委ねられております。
日本国内においては、前出のとおり国内ISRC登録管理機関がISRC
登録者コードの発行業務とISRC発行代行業務を行っている関係上、
ご利用プランの選択に際し、レコーディング製作事業の継続性を基準と
しております。

>日本レコード協会はプランUの申請者全てに対して,(プラン
>Jへの変更を促しても申請者がプランUを望む場合には)「無
>条件」で登録者コードを発行する義務があると考えます.正しいで
>しょうか.

Uプランご申請者に対し、上述の審査基準に基づきJプランへの変更を
お願いすることは一般的にございますが、その後、実績やレコーディング
製作予定について更なる情報提供を頂き、結果としてUプランを取得
されるケースも少なからずございます。

貴殿がUプラン申請時に登録されました商品一覧につきましては、継続的
なISRCシステム利用見込みの観点による判断の結果、Jプランへの変更
をお願いした次第です

ISRC利用のご希望がございましたら、上記お含み置きの上、改めて
手続き頂けると幸いです。

ご連絡ありがとうございました。

------------------------------------------------------------
社団法人日本レコード協会  ISRC登録管理事務局

「貴殿からのISRC利用申請自体を拒否したという認識はございません。」には笑ってしまいましたが,確かにプランJへの変更をお願いしただけと言われればその通りです.こちらの質問に答えずに話をそらすのもうまいですね.

でもこれで,日本レコード協会は,明らかにISO3091の規約違反になることはしないということがはっきりしました.あとは,話をそらすことができないように質問を絞って行くだけです.

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Re:【返信です】ISRC申請の件
日付: 2010年2月18日15:45
宛先: ISRC事務局 ????@riaj.or.jp

社団法人日本レコード協会
ISRC登録管理事務局殿

早速3つの質問の一つに答えていただきありがとうございます.

(1)
>プランJでは,日本レコード協会が協会自身をISRC
>Managerとすることで,申請者に代わってISRC番号登録を行っている
ということで理解しました.

(2)
>>The responsibilities of National Agencies are to:
>>1. On request, allocate Registrant Codes to all those in their
>>territory wishing to register sound recordings and music video
>>recordings, regardless of the applicants membership of, or standing
>>with, the National Agency, industry associations and other bodies;

>この文章には、ISRC登録者コードの申請に対し「国内登録管理機関や
>産業団体、各種組織への所属、支持の如何」で可否を変えてはならない、
>という意味合いが含まれます。

はい,文章の後半にそういう意味合いが含まれるのはその通りですが,主文はあくまで,

National Agencyは,請求があれば,地域内で録音物の登録を希望する全ての者に対して登録者コードを発行する責任がある

という意味です.登録者コードの発行ですから,これはプランJではなくプランUについての記述です.もう一度お尋ねします.

(プランUの)ISRC登録申請があれば登録コードを発行するのは日本レコード協会の義務であって,特別な理由なく(プランUの)登録拒否するのはISO 3901の規約違反と考えます.正しいでしょうか.

(3)
>>日本レコード協会はプランUの申請者全てに対して,(プラン
>>Jへの変更を促しても申請者がプランUを望む場合には)「無
>>条件」で登録者コードを発行する義務があると考えます.正しいで
>>しょうか.

>Uプランご申請者に対し、上述の審査基準に基づきJプランへの変更を
>お願いすることは一般的にございますが、その後、実績やレコーディング
>製作予定について更なる情報提供を頂き、結果としてUプランを取得
>されるケースも少なからずございます。

「実績やレコーディング製作予定について更なる情報提供」はプランUを認めるかどうかには関係ない話でしょう.

National ISRC Agencies are reminded... that small record producers (as well as all other producers) may still assign their own ISRCs if they wish.
とある通り,ISRC ManagerにISRC番号を付けてもらうことを望まずあくまで自分自身でISRC番号を付けることを望む音楽制作者は,そうできるはずです.もう一度お尋ねします.

日本レコード協会はプランUの申請者全てに対して,(プランJへの変更を促しても申請者がプランUを望む場合には)「無条件」で登録者コードを発行する義務があると考えます.正しいでしょうか.

以上(2)(3)に対する回答をお願いします.

なお,
>当方では、ISRC事務局として貴殿からのISRC利用申請自体を拒否
>したという認識はございません。
とのことですが,こちらも
>Jプランに変え再度のご申請を頂きますようお願い致します。

と言われたので,もしプランJに変更しなければならないのであればISRCの申請を取り下げると申し上げたまでです.最初のプランUの登録申請自体を取り下げた認識はありません.提供した情報や商品一覧についての変更もありません.プランUの申請を拒否すべき理由がないのであれば,早く手続きを進めていただきたいと思います.

和田昌昭
音楽プロダクション まほらが

差出人: ISRC事務局 ????@riaj.or.jp
件名: 【ご質問の件:返信です】ISRC申請の件
日付: 2010年2月18日17:40
宛先: wada@topaz.plala.or.jp

和田 様

ISRC事務局です。ご質問にご回答申し上げます。

>はい,文章の後半にそういう意味合いが含まれるのはその通りです
>が,主文はあくまで,

>National Agencyは,請求があれば,地域内で録音物の登録を希望す
>る全ての者に対して登録者コードを発行する責任がある

>という意味です.登録者コードの発行ですから,これはプランJ
>ではなくプランUについての記述です.

この点につきましては解釈の差異があるようです。
国内ISRC登録管理機関が申請に対し、要件が満たされているかの
審査を行います。

要件は規格書に記載のとおりです。

>日本レコード協会はプランUの申請者全てに対して,(プラン
>Jへの変更を促しても申請者がプランUを望む場合には)「無
>条件」で登録者コードを発行する義務があると考えます.正しいで
>しょうか.

上記のとおり、要件が満たされている場合には発行いたします

>と言われたので,もしプランJに変更しなければならないので
>あればISRCの申請を取り下げると申し上げたまでです.最初
>のプランUの登録申請自体を取り下げた認識はありません.提
>供した情報や商品一覧についての変更もありません.プランU
>の申請を拒否すべき理由がないのであれば,早く手続きを進めてい
>ただきたいと思います.

1月22日付けで貴殿より頂きましたメールの本文にて、ISRCの申請を
取り下げる旨ご連絡を頂戴しております。取り下げに際しての条件等は
記載いただいておりませんので、2月1日にご連絡差し上げました
とおりの処理を致した次第です。

従いましてご申請のデータはすでに削除されており、審査を継続する
ことはできません。申し訳ございませんが、お含み置きの程お願い
致します。

以上です。ご連絡ありがとうございました。

------------------------------------------------------------
社団法人日本レコード協会  ISRC登録管理事務局

面白くなってきました.

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Re:【ご質問の件:返信です】ISRC申請の件
日付: 2010年2月19日10:11
宛先: ISRC事務局 ????@riaj.or.jp

社団法人日本レコード協会
ISRC事務局殿

質問に回答いただきありがとうございます.

>この点につきましては解釈の差異があるようです。
>国内ISRC登録管理機関が申請に対し、要件が満たされているかの
>審査を行います。
>要件は規格書に記載のとおりです。

>上記のとおり、要件が満たされている場合には発行いたします。

まさか,そんな英文の読み方があり得るとは思いませんでした.
確認させて下さい.ISRC事務局の解釈としては,

○国内ISRC登録管理機関(National Agency)は,請求があっても,地域内で録音物の登録を希望する全ての者に対して登録者コードを発行する責任はない.
○実際,日本ISRC事務局は申請に対し,規格書に記載の要件が満たされているかの審査を行い,要件が満たされていない場合には登録者コードを発行しない

これでよろしいですね.

従って,

>(プランUの)ISRC登録申請があれば登録コードを発行するのは日本レコード協会の義務であって,特別な理由なく(プランUの)登録拒否するのはISO 3901の規約違反と考えます.正しいでしょうか.

に対するISRC事務局の答えはNO.

○日本レコード協会は(プランUの)全てのISRC登録申請に登録コードを発行する義務はない.国内ISRC登録管理機関が独自の基準(規格書)に基づいて登録拒否することはISO 3901で認められている.

これでよろしいですね.

和田昌昭
音楽プロダクション まほらが

少しずつ全体像が明らかになっていきます.

差出人: ISRC事務局 ????@riaj.or.jp
件名: 【確認のご連絡です】ISRC申請の件
日付: 2010年2月19日16:18
宛先: wada@topaz.plala.or.jp

和田 様

ISRC事務局です。

誤解されている部分があるようにもお察しいたしましたので、ご質問
いただいている内容に関して、以下に要点をまとめさせていただきます。

○申請の要件について
 ISRCはISOで規定されている国際規格(ISO 3901)であり、JIS規格化
 もされております。日本におけるISRC申請の要件は、ISO規格の
 「4 Structure and format of the ISRC」の記載内容を受け、RIS505
 「ISRC管理運営規程」5.2.「申請の要件」に示す通りとなっており、
 世界共通です。

 申請要件を満たされている申請者にISRCシステムをご利用頂く事に
 なっております
ので、実質的に、すべての申請者に無条件で登録者
 コードを発行するということは、いずれのISRC登録管理機関においても
 ございません。

 各国(地域)のISRC登録管理機関として、既存の業界団体が指名される
 関係上、ISRC利用に際しその団体への所属の是非が問われるケースが
 想定されます。ISRC Handbookの「3.4.2 National Administration」の
 記述はそれに対応するものです。

○国内運用規程について
 各国(地域)内の運用は、ISOの規程を逸脱しない範囲で、国内ISRC
 登録管理機関に委ねられています。
 日本では、国際ISRC登録管理機関が「ISRC Manager」の概念を導入
 するより早く、国際ISRC登録管理機関の承認を受けて現在の「Jプラン」
 に該当する代理発行システムを導入致しました。登録者コード発行
 システムと代理発行システムの2タイプを同一組織で運営している
 関係上、申請者のレコーディング製作規模を基準として利用プランの
 推奨を行っています
。(2/1・2/18付Eメール参照)
 利用プランの推奨は、ISRCの利用を妨げるものではありません。

 再度のご説明になりますが、当方ではISRC事務局として貴殿からの
 ISRC利用申請自体を拒否したという認識はございません。

○先月頂きましたご申請について
 申請取下げのお申し出を受けて、申請データは破棄させていただき
 ました。従いまして、貴殿から頂いていたISRC利用のご申請は、
 現時点で存在致しません。規格そのものについて頂いておりました
 お問い合わせについて、ご回答を差し上げている次第です。

 お含み置きの上ISRCのご利用をご希望の場合は、改めての
 ご申請をお願い致します。

*****************************

なお併せて、ご意見いただいているUプランでの登録について、申し
添えさせていただきます。

Uプランは、年間一定数を超える楽曲を定期的に登録されるユーザー様
を対象としております。従いまして、何らかの理由で一定期間内の登録が
行われないユーザー様につきましては、Uプランの登録を抹消させて
いただき、改めてJプランでの登録をいただくことになっております。

*****************************

以上、改めての確認を含めてのご返信でございました。

ご連絡ありがとうございました。

------------------------------------------------------------
社団法人日本レコード協会  ISRC登録管理事務局

「年間 50 レコーディング以上」うんぬんというのはUプランとJプランのどちらが適しているかを日本レコード協会が単に判断して推薦するだけ.審査は

であるかどうかの審査ということですか.だからISO 3901には反していないでしょ,と.なるほどね.

再申請の前にもう一度.

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Re:【確認のご連絡です】ISRC申請の件
日付: 2010年2月22日9:19
宛先: ISRC事務局 ????@riaj.or.jp

社団法人日本レコード協会
ISRC事務局殿

要点をまとめていただきありがとうございます.

できればプランUでISRCを利用したいと考えていますが,まだ規格そのものについてまだ不明な点がありますので,再申請の前に質問させて下さい.

> 申請要件を満たされている申請者にISRCシステムをご利用頂く事に
> なっておりますので、実質的に、すべての申請者に無条件で登録者
> コードを発行するということは、いずれのISRC登録管理機関においても
> ございません。

これは,僕の書き方が足りなかったせいで誤解を与えてしまったようです.すみません.質問を修正してもう一度お尋ねします.

○日本レコード協会は,ISO 3901規格に基づき,
「ISRC管理運営規程」5.2.「申請の要件」を満たすプランUの全ての申請者に対し,
(プランJへの変更を推奨してもなお申請者がプランUを望む場合には,)
登録者コードを発行する義務がある.

これならば正しいですか.それとも,まだ他に条件がありますか.

上記質問に対する回答をお願いします.

和田昌昭
音楽プロダクション まほらが

P.S.
> 再度のご説明になりますが、当方ではISRC事務局として貴殿からの
> ISRC利用申請自体を拒否したという認識はございません。

はい,ISRC利用申請自体を拒否されたなどとは全く思っておりません.ご心配なく.

今回は認めてきました.

差出人: ISRC事務局 ????@riaj.or.jp
件名: 【ご質問いただいた件です】ISRC申請の件
日付: 2010年2月23日11:02
宛先: wada@topaz.plala.or.jp

和田 様

ISRC事務局です。頂きましたご質問にお答え申し上げます。

>○日本レコード協会は,ISO 3901規格に基づき,
>「ISRC管理運営規程」5.2.「申請の要件」を満たすプランU
>の全ての申請者に対し,
>(プランJへの変更を推奨してもなお申請者がプランU
>を望む場合には,)
>登録者コードを発行する義務がある.

>これならば正しいですか.それとも,まだ他に条件がありますか.

はい、間違いございません。

運用的なご説明を付加いたしますと、審査の際、2/18付でお送りした
メールに記載差し上げましたが、実績(既存のレコーディングについて、
年間に制作されるおおよその製作数 等)や今後のレコーディング製作
予定など、いくつか質問させていただく場合がございます。

それに対するご回答とあわせ、Uプランの追加責務や料金システム
へのご理解を確認させていただいた上で、Uプランご利用のご意思を
確認しまして審査が完了します。

その後事務手数料確認を経て、登録者コードの発行、となります。

以上併せて、ご確認いただきますよう宜しくお願い致します。

ご連絡ありがとうございました。

------------------------------------------------------------
社団法人日本レコード協会  ISRC登録管理事務局

それでは再申請,とならないんですね.僕もしつこい.(笑)

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Re:【ご質問いただいた件です】ISRC申請の件
日付: 2010年2月23日18:30
宛先: ISRC事務局 ????@riaj.or.jp

社団法人日本レコード協会
ISRC事務局殿

回答ありがとうございます.それではプランUを再申請させていただこうと思いますが,まだすっきりしない点があるので回答いただけますか.

審査結果を伝えるISRC事務局からの最初のメール(1月22日付け)には,

(1)
>Uプラン申請の要件を満たしていないと判断致しました。
>ご希望に添えず残念ですが、Jプランに変え再度のご申請を頂きますようお願い致します。

と,あります.この「ご希望に添えず残念ですが」を読んで普通は

(2)審査の結果Uプランによる利用は認められない

という意味だと理解すると思います.これがもし単に,

Uプラン申請の要件を満たしていないと判断致しました。
Jプランに変え再度のご申請を頂きますようお願い致します。

だけであれば,誤解の余地はあるにせよ,

ISRC事務局は申請者が
5.1.1. ユーザー発行・管理プラン
の要件を満たしていないと判断したので,
5.1.2. 事務局発行・管理プラン
による申請を推奨した

だけであって申請者のUプランによる利用を否定したものではない,という解釈があり得ます.しかし,「ご希望に添えず残念ですが」(「希望が叶わず残念でしょうが」ではない)となると,

申請者が希望通りUプランを利用できないことを,審査するISRC事務局自身が残念に思う

ということですから,ISRC事務局裁量外の理由(たとえば何らかの規則)によってUプランの利用を認めることができない,という意味を言外に含みます.ですから,(1)を読めば(2)のように理解するのが普通でしょう.

実際,僕もそのように読んだ上で,IFPIのホームページに書かれていることと照らし合わせてそれはおかしいではないかと判断したから国際ISRC事務局にも相談し,長いやりとりのために時間もかかり,再申請のための費用も発生することになったわけです.

ISRC事務局の(1)の書き方は誤解を招き不適切であったと考えますか.
回答をお願いします.

和田昌昭
音楽プロダクション まほらが

日本レコード協会からの返事はありませんでした.

5.6.8 再申請

申請から1ヵ月余り.申請のやり直しです.さすがに2回目ですから慣れたものです.(慣れたくないです.)

差出人: ????@jmd.ne.jp
件名: 【重要】ISRCユーザー発行・管理プラン登録受付通知:T00502958
日付: 2010年2月25日22:09
宛先: wada@topaz.plala.or.jp

仮ID:T00502958
登録名:和田 昌昭 様

ISRC 受付センターです。
この度は、ユーザー発行・管理プランの申請を頂きありがとうございました。

ユーザー登録申請を受け付けました。仮ID・パスワードをご案内します。
    仮ID    :T00502958
    仮パスワード:????????

引き続き、下記URLから仮ID、仮パスワードでログインし、
発売予定・既発商品一覧を「WEB申請フォーム」より入力して下さい。
...

差出人: ????@jmd.ne.jp
件名: ISRCユーザー発行・管理プラン申請書FAX依頼:T00502958
日付: 2010年2月25日22:29
宛先: wada@topaz.plala.or.jp

仮ID:T00502958
登録名:和田 昌昭 様

ISRC 受付センターです。
この度は、ISRCユーザー発行・管理プラン レコーディング情報の登録を頂きま
してありがとうございました。
発売予定・既発商品一覧の登録を受付ました。

申請内容を事前確認させて頂きますので、下記申請書類すべてを受付センター
宛にFAX(03-5786-6723)して下さい。

1. ユーザー発行・管理プラン申請書(WEB申請フォームから印刷をしたもの)
法人の場合:「申請者名」に管理者の認印、「法人代表者名」に印鑑証明書と
      同一の代表者印を押印して下さい。
個人の場合:「申請者名」に印鑑証明書と同一の印を押印して下さい。

2. 謄本/住民票
法人の場合:商業登記簿謄本(発行3ヶ月以内、コピー可)
個人の場合:住民票(本籍の記載無し可、発行3ヶ月以内、コピー不可)

3. 印鑑証明書(発行3ヶ月以内、コピー不可)

4. 事業所一覧(申請者が法人で、申請書と謄本記載の所在地が一致しない場合)

5. 念書(謄本目的欄に「音楽製作」に類する記述がない場合、又は謄本記載の
  住所の移転手続きが完了されていない場合)

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Re:ISRCユーザー発行・管理プラン申請書FAX依頼:T00502958
日付: 2010年2月25日23:07
宛先: ????@jmd.ne.jp

ジャパンミュージックデータ
ISRC 受付センター殿

Uプランに申請し,発売予定一覧の登録をさせていただきました.
現在レーベル「まほらが」の立ち上げ準備中で,既発商品はありません.

去る1月19日に一度Uプラン申請をいたしましたが,再申請になります.
日本レコード協会ISRC事務局には,再申請する旨伝えてあります.

書類事前確認のために書類をスキャンしてメールに添付させていただきます.

1.押印済みISRC申請書
2.住民票
3.印鑑証明

よろしくお願いします.

和田昌昭
音楽プロダクション まほらが

差出人: ????@jmd.ne.jp
件名: ISRCユーザー発行・管理プラン申請書ご郵送依頼:T00502958
日付: 2010年2月26日18:56
宛先: wada@topaz.plala.or.jp

仮ID:T00502958
登録名:和田 昌昭 様

ISRC受付センターです。
ISRCユーザー発行・管理プランの申請内容を確定致しました。

お手数ですがISRC受付センター宛に申請書類原本一式のご郵送をお願い致します。

【提出書類】
1. ユーザー発行・管理プラン申請書(FAX送信頂いた申請書原本)

2. 謄本/住民票
法人の場合:商業登記簿謄本(発行3ヶ月以内、コピー可)
個人の場合:住民票(本籍の記載無し可、発行3ヶ月以内、コピー不可)

3. 印鑑証明書(発行3ヶ月以内、コピー不可)

4. その他必要書類(事業所一覧、念書、等、ISRC受付センターよりご提出を
 お願いした場合)

差出人: ISRC受付センター ????@jmd.ne.jp
件名: ISRCユーザー発行・管理プラン(Uプラン)申請について:T00502958
日付: 2010年2月26日18:59
宛先: wada@topaz.plala.or.jp

和田 昌昭 様

お世話になっております。ISRC受付センターです。

先程、下記「申請書ご郵送依頼」メールを送信致しましたが、
書類につきましては、ISRC事務局にございますので、
申請書のご郵送は不要でございます。

何卒よろしくお願い申し上げます。

申請書類は破棄したはずではなかったかと思っていたら,数日後にやっぱり送れと言って来ました.

差出人: ISRC受付センター ????@jmd.ne.jp
件名: RE: ISRCユーザー発行・管理プラン(Uプラン)申請について:T00502958
日付: 2010年3月1日10:09
宛先: wada@topaz.plala.or.jp

和田 昌昭 様

お世話になっております。ISRC受付センターです。

2/26(金)に下記メールを送信致しましたが、
申請書につきましては、ご郵送くださいますようお願い致します。
(住民票・印鑑証明書はご郵送不要です。)

お手数をお掛け致しますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Re: ISRCユーザー発行・管理プラン(Uプラン)申請について:T00502958
日付: 2010年3月1日13:19
宛先: ISRC受付センター ????@jmd.ne.jp

ジャパンミュージックデータ
ISRC 受付センター殿

午前中に速達にて申請書を郵送いたしました.
よろしくお願いします.

和田昌昭
音楽プロダクション まほらが

5.6.9 過去のレコーディング製作実績についてのやりとり

差出人: ISRC事務局 ????@riaj.or.jp
件名: ISRCご申請内容確認:T00502958
日付: 2010年3月3日11:20
宛先: wada@topaz.plala.or.jp

T00502958
和田 昌昭 様

お世話になります、社団法人日本レコード協会 ISRC事務局です。
ISRCの申請書類が揃いましたので審査を行っておりますが、確認させて頂きたいこ
とがございまして、メールを差し上げている次第です。

過去の発売商品はないようですが、過去のレコーディング製作実績(年間レコーデ
ィング製作数)を教えて頂けますでしょうか。
レコーディング製作の継続性についての参考とさせて頂きたく存じます。

お手数をお掛け致しますが、ご確認のうえ、返信にてご回答頂きますようお願い致
します。

過去のレコーディング製作実績はISRC登録者コード発行自体には関係ないはずです.

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Re: ISRCご申請内容確認:T00502958
日付: 2010年3月3日14:25
宛先: ISRC事務局 ????@riaj.or.jp

社団法人日本レコード協会
ISRC事務局殿

はい,現在レーベル「まほらが」の立ち上げ準備中で既発商品はありませんが年間50レコーディング以上の定期的なオーディオ製作予定がありますので,Uプラン推奨要件として過去のレコーディング製作実績を回答する必要はないと考えます.

なお,ISRC管理運営規程の
6. 責務
については,
6.1. 「ユーザー発行・管理プラン」ユーザーの追加責務
も含めて理解した上でUプランを申請しております.

よろしくお願いします.

和田昌昭
音楽プロダクション まほらが

差出人: ISRC事務局 ????@riaj.or.jp
件名: <返信>Re: ISRCご申請内容確認:T00502958
日付: 2010年3月3日15:48
宛先: wada@topaz.plala.or.jp

和田 昌昭 様

ISRC事務局です。

この度当方から差し上げた質問は、レコーディング製作の継続性に
関する参考としてはもちろんですが、貴殿に登録者コードを発行した
場合のISRCの実施、運用及び管理について把握するために行って
おります。

「過去のレコーディング製作実績を回答する必要はない」とのご返信
をいただきましたが、現状では照会へのご対応をいただけない、
つまりRIS505「ISRC管理運営規定」記載の責務遂行に支障があると
理解出来る状況にあります。

ご回答頂けない特別な理由がある場合はこの限りではございません
ので、その旨お申し出いただけると幸いです。

宜しくお願い致します。

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Re:<返信>Re:ISRCご申請内容確認:T00502958
日付: 2010年3月3日17:22
宛先: ISRC事務局 ????@riaj.or.jp

社団法人日本レコード協会
ISRC事務局殿

>審査を行っておりますが、確認させて頂きたいことがございまして、
とのことでしたので,審査のためであれば,年間50レコーディング以上の定期的なオーディオ製作予定があれば過去のレコーディング製作実績は必要はないと考えると答えさせていただきました.

登録者コード取得後はもちろん,ISRC管理運営規程に従い,ISRCの実施,運用及び管理について問合せがあった場合には適正に対応させていただきます.ISRCの実施,運用及び管理のために過去のレコーディング製作実績が必要であれば,審査後に提出させていただきます.

それとも,年間50レコーディング以上の定期的なオーディオ製作予定がある場合でも,それに加えて過去のレコーディング製作実績の提出がなければ登録者コードを発行できないのですか.

和田昌昭
音楽プロダクション まほらが

ここでまさかの1ヵ月音沙汰無し.

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Re:<返信>Re:ISRCご申請内容確認:T00502958
日付: 2010年4月5日10:07
宛先: ISRC事務局 ????@riaj.or.jp

社団法人日本レコード協会
ISRC事務局殿

ISRCユーザー発行・管理プランに申請中の和田昌昭です.申請書類が揃ったと連絡を受けてから1ヶ月以上経ちました.過去のレコーディング製作実績に関しては,審査のために今すぐどうしても必要なものでなければ審査後に提出するつもりである旨お伝えしましたが,それに関しても特に連絡はいただいていません.審査結果を待っている状態ですが,審査結果はいつごろわかるか教えていただけますか.

和田昌昭
音楽プロダクション まほらが

差出人: ISRC事務局 ????@riaj.or.jp
件名: Re: ISRCご申請内容確認:T00502958
日付: 2010年4月5日11:25
宛先: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp

和田 昌昭 様

ISRC事務局です。
お待たせして申し訳ございません。
検討中ですので、今しばらくお待ち下さいます様お願い致します。

------------------------------------------------------------
一般社団法人日本レコード協会  ISRC登録管理事務局

そして,再度1ヵ月音沙汰無し.(笑)

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Re: ISRCご申請内容確認:T00502958
日付: 2010年5月6日19:40
宛先: ISRC事務局 ????@riaj.or.jp

社団法人日本レコード協会
ISRC事務局殿

ISRCユーザー発行・管理プランに申請中の和田昌昭です.申請受付から2ヶ月が経ちました.審査結果はいつごろわかるか教えていただけますか.

和田昌昭
音楽プロダクション まほらが

差出人: ISRC事務局 ????@riaj.or.jp
件名: Re: ISRCご申請内容確認:T00502958
日付: 2010年5月10日10:02
宛先: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp

和田 昌昭 様

ISRC事務局です。ご回答が遅くなっており、申し訳ございません。

現況をお知らせ致します。

>はい,現在レーベル「まほらが」の立ち上げ準備中で既発商品はあ
>りませんが年間50レコーディング以上の定期的なオーディオ
>製作予定がありますので,Uプラン推奨要件として過去のレ
>コーディング製作実績を回答する必要はないと考えます.

この度のご申請に際し、レコーディング製作状況確認及び登録者コード発行後の
ISRC発行に伴う管理上把握しておく必要があってお伺いした件について、ご協力頂
く事ができませんでした。

登録者コード発行後のISRCシステム管理に支障が出る可能性があると判断し、国際
ISRC登録管理機関であるIFPIに対応を照会しておりましたが、先方の事情により回
答が滞っていた為、ご回答が遅れた次第です。

現在もIFPIからの回答を待っている状況にございます。回答があり次第ご対応差し
上げられますので、今しばらくお待ち下さい。

日本レコード協会ともあろう組織がたった一つのISRC申請の扱いに2ヵ月も検討してIFPIにお伺いまで立てて,まだ答えが出ないんですか.(笑)

5.6.10 国際ISRC事務局への問合せ

もちろん,すぐ国際ISRC事務局へ問合せしました.

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Question about my ISRC application
日付: 2010年5月10日13:49
宛先: ????@ifpi.org
CC: ISRC事務局 ????@riaj.or.jp

To International ISRC Agency

I would like to request your reply on the following matter.

I produce music tracks using DAWs in Japan. It is my understanding that all music producers are recommended to use ISRC on their music tracks. Since I live in Japan, I went to RIAJ's website to apply for an ISRC code (their U Plan, to be specific), but my application was turned down for a reason that I can hardly accept. It was in January.

It took me a month and lots of correspondences with RIAJ to make clear that: Under ISO 3901, RIAJ is obliged to assign ISRC codes to all applicants of U Plan who satisfy the term 5.2 of their RIS 505-2009 regulations. That is, all good-natured audio producers who live in Japan and who own the rights on their music tracks should be able to obtain an ISRC code from RIAJ.

On February 25, I re-applied for U Plan.

On March 3, RIAJ asked me to submit a list of my past recordings, but I believe it is irrelevant to acceptance of my application, so I answered that I was willing to submit it but after my application was accepted.

More than two months have passed since then. To my recent inquiry, RIAJ answers that they have consulted you (IFPI) about my case and they have been waiting for your reply. They say that the reason why they cannot process my application is because you haven't replied to them.

Will you explain to me what takes you two months to reply?

Masaaki Wada
Music Production MAHORAGA

(日本語訳)

国際ISRC事務局御中

以下の件について回答していただきたいと思います.

私は日本でDAWを用いて音楽制作をしています.私の理解によれば,全ての音楽制作者は自分のトラックにISRCを用いることが推奨されています.日本に住んでいますので,日本レコード協会のウェブサイトでISRCコード(プランU)の申請をしました.しかし,受入れがたい理由により申請が却下されました.1月のことです.

1ヵ月かけて日本レコード協会と多くのやりとりを行った末に,次のことが明らかになりました:ISO 3901の下で日本レコード協会は,Uプランの申請者でRIS 505-2009規定の条項5.2を満たす者すべてに対しISRCコードを発行する義務がある.つまり,すべての善良なる音楽制作者で日本に居住し自分のトラックの原盤権を持つ者は,日本レコード協会からISRCコードを取得できる,ということです.

2月25日に,私はUプランに再申請を行いました.

3月3日,日本レコード協会は過去のレコーディング製作実績を提出するよう言ってきましたが,申請の受理には関係ないはずと思いますので,申請が通ってから提出するつもりである旨回答しました.

それから2ヵ月以上経ちます.最近日本レコード協会に問い合わせたところ,私の件について貴局(IFPI)に問い合わせてその回答待ちであるとの返事が返ってきました.私の申請手続きを進められない理由は,あなたがたが日本レコード協会に返事をしないからだと言うわけです.

何が理由で返答に2ヵ月もかかっているのか説明していただけますか.

和田昌昭

差出人: International ISRC Agency ????@ifpi.org
件名: RE: Question about my ISRC application
日付: 2010年5月10日23:46
宛先: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp

Dear Masaaki,

Thank you for your email.

Apologies for the problems you have incurred obtaining an ISRC code - I have forwarded your email to Mr ???? J????? who oversees the ISRC system.

Kind regards

???????? N????
IFPI

再び,J氏に転送されて,すぐに返事が来るかと思いきや,1週間待っても来ません.

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Re: Question about my ISRC application
日付: 2010年5月17日7:36
宛先: International ISRC Agency ????@ifpi.org

Dear Ms. N????,

Thank you for forwarding my email to Mr. J?????. I thought I was going to get a reply from him then. But It's been a week and I have not received a response so far. How long does it take for him to reply?

Masaaki Wada
Music Production MAHORAGA

(日本語訳)

N????様

J?????さんにメールを転送していただき,ありがとうございます.彼から返事が来るものと思いましたが,1週間経った今も返事が来ていません.返事にどのぐらいかかるのでしょうか.

和田昌昭

差出人: International ISRC Agency ????@ifpi.org
件名: FW: Question about my ISRC application
日付: 2010年5月18日21:23
宛先: ???? J????? ????@countyanalytics.com
CC: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp

Hi ????,

Please can you help Masaaki with his query below.

Thanks

???????? N????
IFPI

(日本語訳)

下の質問の件で,Masaakiさんの話聞いてやって.

ところが,これでもJ氏から何の返事もないのには驚きました.もうJ氏は信用できません.

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Re: Question about my ISRC application
日付: 2010年5月24日11:20
宛先: ???? J????? ????@countyanalytics.com
CC: International ISRC Agency ????@ifpi.org

Dear Mr. J?????,

ISRC as defined in ISO 3901 is a system for public welfare.

There is an obvious danger in putting the ISRC system under control of organizations like IFPI and RIAJ, which represent only a part of music creators, because they could then abuse the system for their profit. For instance, they could bar newcomers from entering the market by unjustly refusing assignment of ISRC code. That's why the ISRC handbook clearly states that:
The ISRC system is constructed so that any entity creating sound recordings can obtain the means to issue ISRCs regardless of their membership, of or standing with, industry associations and other bodies.

Now, I create music in Japan. I own the rights on my music tracks. And, I want to assign ISRC numbers to my music tracks. According to the rules of ISRC, RIAJ has to help me obtaining an ISRC code and teach me how to use it correctly. However, my experience with RIAJ indicates that they are acting contrary. It looks as if RIAJ is using all sorts of sophistries in order not to issue an ISRC code to me.

I am writing to you on this matter not knowing if you are the right person to talk to. After all, you are hired by IFPI, aren't you? I wouldn't be surprised if you help RIAJ defer processing my application indefinitely, by not responding to my messages.

Let me tell you one thing. If ISRC were an internal coding system of IFPI, I wouldn't mind however you use it at all. But it is not. ISRC is a public coding system defined by ISO standard. While behaving as though you abide by the rules of ISRC if you were actually discriminating against small producers like me, you would be a hypocrite.

Do you have anything to say, before I report the case to the ISO committee, and to the people on the web?

Masaaki Wada
Music Production MAHORAGA

(日本語訳)

J?????様

ISRCは,ISO 3901の規定によれば,公的利益のためのシステムです.

ISRCのシステムをIFPIや日本レコード協会のような組織の管理下に置くことは明らかな危険が伴います.というのも,それらの組織はほんの一部の音楽制作者の代表ですから,システムを自分の利益のために濫用する可能性があるからです.たとえば,ISRCコードの発行を拒否することで新規参入者が市場に入って来る邪魔をするかもしれません.だから,ISRCハンドブックには次のように記述されているわけです:
ISRCシステムは,すべての音楽レコード制作者が,業界団体やその他の組織への所属いかんにかかわらず,ISRCを発行することができるように構築されている.

さて,私は日本で音楽制作しています.自分のトラックの権利も持っています.そして,自分のトラックにISRCを割り当てたいと思っています.ISRCのルールによれば,日本レコード協会は,私がISRCコードを取得する手助けをし,私がそれを正しく用いる方法を教えてくれるはずです.ところが,私が経験していることはその逆です.日本レコード協会は,あらゆるへ理屈を用いて私にISRCコードを発行しないようにしているように見えます.

私はこの件についてあなたにメールしていますが,本当にあなたがメールすべき相手なのかどうかわかりません.けっきょくのところ,あなたはIFPIに雇われているのですよね.あなたが,私のメッセージに返答しないことによって,日本レコード協会がいつまでも私の申請の処理を延期する手助けをしているのだとしても,驚くには及びません.

ひとつ言わせて下さい.もし,ISRCがIFPI内でのコーディングシステムだとすれば,それをどのように使おうが全くかまいません.しかし,そうじゃないです.ISRCはISO標準に定められた公的なコーディングシステムです.ISRCのルールを遵守しているかのように振る舞いながら,実際には私のような弱小制作者を差別しているとすれば,偽善者です.

何か言いたいことはありますか,私がISOの委員会に,そしてウェブ上の人々にこの件を報告する前に.

和田昌昭

そして,ISO委員会の情報を調べたりしながら返事を待っていました.

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Re: Question about my ISRC application
日付: 2010年5月24日11:20
宛先: International ISRC Agency ????@ifpi.org

Dear Ms. N????,

Mr. J????? has not responded to my message for two weeks, despite a request from you.

I would like to ask you if there is anybody in the international ISRC agency, other than Mr. J?????, who are responsible for running the ISRC system fairly under ISO 3901?

Masaaki Wada
Music Production MAHORAGA

(日本語訳)

N????様

あなたからの呼びかけにもかかわらず,J?????氏は2週間経っても返信してくれません.

国際ISRC事務局で,J?????氏以外に,ISO 3901の下でISRCシステムを公平に運営することに関して責任を持つ人がいるかお聞きしたいのですが.

和田昌昭

差出人: International ISRC Agency ????@ifpi.org
件名: RE: Question about my ISRC application
日付: 2010年5月25日1:19
宛先: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
CC: ???? J????? ????.J?????@ifpi.org

Dear Masaaki,

Thank you for your email.

Apologies for the delay in response - Mr J????? will respond to your queries within the next 48 hours.

Kind regards

???????? N????
IFPI

(日本語訳)

返信が遅れてすみません.J?????氏は48時間以内に返事をします.

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Re: Question about my ISRC application
日付: 2010年5月27日1:39
宛先: International ISRC Agency ????@ifpi.org
CC: ???? J????? ????.J?????@ifpi.org

Dear Ms. N????,

It's been about 48 hours since you gave me the email. Are you really sure Mr. J????? is responding to my messages?

Masaaki Wada
Music Production MAHORAGA

(日本語訳)

メールもらってから約48時間経つけど,本当にJ氏は返事くれるんですか.

そして1時間後,J氏からメールが来ました.

差出人: ???? J????? ????@countyanalytics.com
件名: RE: Question about my ISRC application
日付: 2010年5月27日2:39
宛先: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
CC: International ISRC Agency ????@ifpi.org

Dear Mr. Wada,

Thank you for your note. I do understand your frustration and must apologise that this has taken so long. Let me deal first with your case and then with the policy points you raise.

You believe that RIAJ has acted in a way that disadvantages you when they decide how to administer the ISRC system in Japan. I have discussed this with them at some length and they respectfully disagree with you. I have also discussed this issue with colleagues who are Japan experts and they have provided counsel to me.

I have some sympathy with each side in this matter and have perhaps been too willing to defer to "cultural sensitivities" which we are told are so important when dealing with businesses in Japan. If that has caused you inconvenience through the delays it has created, then I can only apologise.

The most recent correspondence I have had from RIAJ was something I interpreted as a defence of their position -- apparently they regard it as a specific question that they have asked me. I am going to write today to RIAJ in the hope that this situation can be resolved. Please allow them a little time to consider this.

Turning to the general issues you raise, I can only agree that placing the exclusive and arbitrary control of an international identification system in the hands of its largest users would be risky. I can assure you that this is absolutely not the case with ISRC.

The registration authority for ISRC is IFPI which is an international federation of national recording industry associations, most of which have members ranging in size from the largest multinational corporations down to individuals running their own small labels. Further, IFPI has appointed me to run the agency and you will see from my signature below that I am an independent contractor. This gives me the opportunity to act without any bias even from the broadly-based associations that are IFPI members.

You will be aware that there are tensions between the interests of the majors and those of the independent labels. I meet regularly with representatives of the independents and ensure that I understand their objectives and concerns.

Except that it would breach other people's expectations of confidentiality, I would show you correspondence with some National ISRC Agencies where I have been extremely robust in ensuring that they act in a way which does not discriminate against smaller rights owners.

You would of course be welcome to report your concerns to ISO and I would be happy to provide the contact information for the chairman of Subcommittee 9 of Technical Committee 46 which deals with media identifiers. Perhaps though it would be worth waiting a little longer before taking this step.

We will be in touch with you again shortly and I hope that we will have good news for you.

Best regards,

????

???? J?????
Executive Director, International ISRC Agency

(日本語訳)

和田様

手紙をありがとうございます.あなたの不満は理解できます.こんなに長い時間かかっていることについて陳謝しないといけません.まずあなたの件について,それから,あなたが提起したポリシーの問題について述べさせて下さい.

日本レコード協会によるISRCの運営の仕方によってあなたは不利益を被っているとお考えのようですね.これに関して彼らとずいぶん協議しましたが,彼らはそんなことはないと考えています.この件に関して日本に関するエキスパートである同僚にも相談しました.

私はこの件に関しては双方にいくらか同情し,「文化的感受性」のせいにしようとしすぎたのかもしれません.というのは,日本でビジネスをするときにはそれが非常に重要だと教えられてきたものですから.もしそのせいで起きた遅延のためにあなたが不便を被っているのだとすれば,ただ謝ることしかできません.

私が日本レコード協会から受け取った最も最近のメッセージは,私の解釈では,自分達の立場を守ろうとするもので,明らかに,彼らはそれを個別の問題と捉えています.日本レコード協会に今日メールする予定ですが,それで状況が解決することを望みます.彼らが少し考慮する時間を許して下さい.

あなたが述べた一般的な問題に移りましょう.国際的な識別システムを,最大ユーザーの排他的かつ恣意的な管理下におくのは危険だということだけは同意できますが,ISRCの場合はまったくそうでないと言うことができます.

ISRCの登録機関はIFPIで,国ごとのレコード協会の国際連盟ですが,それらの協会のほとんどは大規模の多国籍企業から小レーベルを運営する個人までさまざまなサイズのメンバーを抱えています.さらに,IFPIは私を事務局の運営責任者に指定していますが,私は下の署名からもわかるように,独立した契約者です.ですから,私はIFPIのメンバーである世界中の協会からバイアスを受けることなく行動できます.

お気づきでしょうが,メジャーレーベルとインディーズの間には緊張関係があります.私はインディーズの代表と定期的に会って,彼らの目標や気掛かりについて理解するよう努めています.

人々の守秘に対する期待に背くことにさえならないのであれば,いくつかの国のレコード協会とのやりとりをあなたにお見せして,彼らが弱小権利保持者を差別しないよう,私がどれほど頑に振る舞うのかを知ってもらうことができるのですが.

あなたが気掛かりな点をISOに報告するのはもちろん歓迎ですし,メディア識別を扱うTC 46/SC 9の委員長のコンタクト情報を喜んでお教えしましょう.でもたぶん,そのステップはもう少しだけ待つのがよいと思います.

すぐまた連絡します.あなたにとってよい知らせをお届けできることを願います.

???? J?????

5.6.11 登録者コード発行へ

そして翌日,いきなり登録者コード発行の知らせが届きました.

差出人: ????@jmd.ne.jp
件名: 【重要】ISRCユーザー発行・管理プラン書類審査結果のご案内:T00502958
日付: 2010年5月27日17:53
宛先: wada@topaz.plala.or.jp

仮ID:T00502958
登録名:和田 昌昭 様

ISRC登録管理事務局です。ISRC登録者コードのご申請を頂きありがとうござい
ました。
書類審査の結果、登録者コードを発行差し上げることになりましたので、
年間事務手数料(対象期間:発行日〜本年12月末日)のお振込をお願い致します。

                       記

1.受付番号 13646

2.年間事務手数料 (税込) 7,875(円)

3.振込先

  ????銀行 築地支店
  当座預金  口座番号 ???????
  口座名 (株)ジャパンミュージックデータ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ご留意事項
───────────────────────────────────
・お振込の際は、必ず登録された名義でお振込下さい。
・お振込手数料は貴社にてご負担下さいますようお願い致します。
・ご請求書は本日付で、(株)ジャパンミュージックデータ ISRC受付センター
 より発行・郵送致します。
・請求書記載のお振込期日までに入金確認ができない場合、ご申請を取り消さ
 せて頂きますので、予めご了承下さい。
・入金確認後、登録者コードを発行し、発行通知メールを送信させて頂きます。
・ご不明な点がありましたら、受付番号を明記の上、ISRC受付センターまで
 お問い合わせ下さい。

============================================
(株)ジャパンミュージックデータ ISRC 受付センター

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Re:【重要】ISRCユーザー発行・管理プラン書類審査結果のご案内:T00502958
日付: 2010年5月27日18:48
宛先: ????@jmd.ne.jp

オンラインにて振込手続きを行いました.時間の関係で明日5月28日付け振込となります.

振込金額 7,875円

振込元
???銀行 奈良支店
普通預金 口座番号 ???????
口座名義 ワダ マサアキ

以上,よろしくお願いします.

和田昌昭
音楽プロダクション まほらが

差出人: ????@jmd.ne.jp
件名: 【重要】ISRCユーザー発行・管理プラン発行通知:M96
日付: 2010年5月28日9:56
宛先: wada@topaz.plala.or.jp

登録名:和田 昌昭 様

お世話になっております。ISRC受付センターです。
この度は、ISRCユーザー発行・管理プラン年間事務手数料のお支払を頂きありがとうございました。
ユーザー発行・管理プラン発行手続が完了致しましたのでご案内致します。

登録者コード
   オーディオレコーディング用:M96
   音楽ビデオレコーディング用:

ログインの際は、下記ユーザーID・パスワードをご使用下さい。
   ユーザーID:M96
   パスワード:????????

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ご留意事項
───────────────────────────────────
・ISRCユーザー登録は、ISRC関連レコード協会規格(RIS 503/505/505別冊)の
 順守を条件として発行致しております。
 ISRC WEBサイトにございますISRC関連書類は必ずご通読下さい。
・この通知は大切に保管し、ISRC管理責任者が変更された場合には、必ず後任
 の方に引継いで下さい。
・貴社ISRC登録者コードは<審査通過日>付で発効しております。
・発行したISRCは、そのメタデータを、都度速やかにISRCサイト上の貴社専用
 ページよりご報告下さい。
・ISRCメーリングリスト(???????@riaj.or.jp)に、頂いておりますメール
 アドレスを登録致しました。
 ISRCメーリングリストは、ISRC管理責任者(および担当者)のみをメンバー
 とした同報メールシステムで、ISRC登録管理事務局およびISRC受付センター
 からのご連絡・ご案内はこのメーリングリストを利用して行われます。
 件名が「[ISRC:」から始まるものはこのメーリングリストからのメールです。
 受信されましたら必ずお読み下さい。
・ご不明な点がございましたら、登録者コードを明記の上、ISRC受付センター
 までメールにてお問い合わせ下さい。
・ISRCについての最新情報は、下記URLより入手可能です。
  http://isrc.jmd.ne.jp/

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(株)ジャパンミュージックデータ ISRC 受付センター

まほらがのISRC登録者コード「M96」が発行されました.最初に申請してから4ヵ月余り経っていました.

5.6.12 国際ISRC事務局J氏への最後のメール

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Re: Question about my ISRC application
日付: 2010年5月28日23:07
宛先: ???? J???? ????@countyanalytics.com
CC: International ISRC Agency ????@ifpi.org

Dear Mr. J?????,

Thank you for your response, and for your taking the time to write to RIAJ.

I am actually more concerned about the policy issue; I am reporting my case because it is the only specific case I know in detail. I am not asking you to understand my frustration, nor to have sympathy with me. I am raising a specific point, and I am asking for your judgment.

Let me be specific. Here, I provide an English translation of the first email from RIAJ. The original Japanese email is attached below for your examination.
––––––––––
From: ISRC Agency
Subject: [Important] ISRC U Plan, Notification of result of judgment: T00493934
Date: Jan. 22, 2010
To: Masaaki Wada

T00493934
Dear Mr. Masaaki Wada

This is ISRC Agency writing.
Thank you for applying for U Plan this time.

We have reviewed your submitted information and your website. We judge that your recordings are not of enterprise level but of personal level.

If you assign ISRCs to all your past recordings, they would indeed make a certain quantity. However, we do not recognize it as a music production business of qualified size having enough sustainability, and we judge that you are not qualified for U Plan.
We regret that we cannot meet your expectation, but we ask you to change to J Plan and apply again.

When you apply, an email requesting certification documents will be automatically sent to you. Since we have already received them, you do not need to send them again, as long as the procedure completes before the certificates expire (~April 18, 2010).
Please note that you still need to send us an application form (with registered seal).
––––––––––

This email gave me a strong impression that RIAJ has the authority to judge whether the applicant is qualified for U Plan, or J Plan, based on the level of music production. But, according to the rules of ISRC that I learned later, it is the applicant who chooses between U Plan and J Plan, and RIAJ only judges which plan to recommend to the applicant.

An expression like the one above could easily cause innocent newcomers to give up use of ISRC. It is therefore quite inappropriate considering that RIAJ is responsible for promoting the use of ISRC. The expression should be changed to something like:
––––––––––
If you assign ISRCs to all your past recordings, they would indeed make a certain quantity. However, we do not recognize it as a music production business of qualified size having enough sustainability, and we judge that you are more suited for J Plan.
You can still choose U Plan if you wish, but we recommend you to change to J Plan and apply again.
––––––––––

Do you agree with me on this specific point? Or, do you think that the email above from RIAJ is reasonable? Please tell me your official opinion.

Best regards,

Masaaki Wada
Music Production MAHORAGA

(日本語訳)

J様

返信,そして時間を使って日本レコード協会にメールしていただき,ありがとうございます.

私は実際ポリシーの問題のほうにより関心があります.私自身のことを報告しているのは,それが私が詳しく知る唯一の事例だからです.私の不満を理解して欲しいわけでも,同情して欲しいわけでもありません.特定の問題を取り上げて,あなたの判断をお聞きしたいだけです.

具体的に言います.ここに日本レコード協会からの最初のメールの英訳を掲載します.
−−−−−−−−−−
(日本レコード協会からの最初のメールの英訳)
−−−−−−−−−−
このメールは,申請者の音楽制作のレベルに従い,申請者がUプランまたはJプランの要件を満たすかどうかを日本レコード協会が審査するという強い印象を与えます.しかし,あとでISRCの規則を学んだことによれば,UプランかJプランを選ぶのは申請者であり,日本レコード協会は単にどちらのプランを推奨するかを審査するにすぎません.

上のような表現により,よく知らずに来た人は簡単にISRCの利用を諦めてしまうでしょう.したがって,ISRCを推進する責任がある日本レコード協会がそのような表現をするのは全く不適切です.次のような表現に改めるべきです.
−−−−−−−−−−
過去分の製作音源に一括でISRCを付与しようとすると確かに相当数となりますが、
相当規模のレコーディング製作事業としての継続性があるとは認められず、Jプラン
のほうが適していると判断致しました。
それでもUプランを選ぶことはできますが、Jプランに変え再度のご申請をお勧めします。
−−−−−−−−−−
この一点について同意してもらえますか.それとも,上の日本レコード協会からのメールが妥当なものだと考えますか.公式見解を聞かせて下さい.

和田昌昭

これには返事がありませんでした.次がJ氏への最後のメールですが,それにも返信はありませんでした.

差出人: Masaaki Wada wada@topaz.plala.or.jp
件名: Re: Question about my ISRC application
日付: 2010年5月28日23:09
宛先: ???? J????? ????@countyanalytics.com
CC: International ISRC Agency ????@ifpi.org

Dear Mr. J?????,

I need to add a few things.

I thought you were trying to ignore my messages, and I was angry. In Japan, it is considered a bad thing not to respond to a request within a reasonable period of time. If two weeks is considered a reasonable time to wait in your country, I have to apologize for getting angry. In Japan, I advise you to say "please wait" first, and then write in two weeks.

I also need to retrieve my statements about IFPI. I didn't know much about IFPI, and assumed it was a federation of organizations like RIAJ. But you say its members include individuals running their own small labels. Individuals from Japan, too?

And, please give me the contact information of the ISO committee. It is questionable if I ever need to use it, though.

We need to keep public system like ISRC fair to everybody in order to have healthy music culture in Japan, and we need your help for it. Thank you again for your effort.

Best regards,

Masaaki Wada
Music Production MAHORAGA

(日本語訳)

J様

いくつか追加させて下さい.

あなたは私のメッセージを無視していると思い私は怒っていました.日本では,求めに対して妥当な時間内に返事をしないのはよくないことだと考えられています.もしあなたの国では2週間待つのは普通のことだと考えられているのであれば,怒っていたことを謝らないといけません.日本では,まず「待って下さい」と言っておいてから2週間後に返事することをお勧めします.

それから,IFPIに関して私が述べたことを取り下げる必要があります.IFPIについてはよく知りませんでしたので,日本レコード協会のような組織の連盟だと考えていました.が,弱小レーベルを運営する個人メンバーもいるんですよね.日本の個人メンバーもいますか.

それから,ISO委員会のコンタクト情報を下さい.それが必要になることがあるかは疑問ですが.

日本における健全な音楽文化のために,ISRCのような公的システムをすべての人に公平に保つ必要があります.そのためにあなたの力が必要です.あなたの努力に感謝します.

和田昌昭

5.7 一体どういうことなのか

読者の方は,日本レコード協会がこうまでして登録者コードの発行を渋るのを不思議に感じておられるかもしれません.

まとめます.

個人でユーザー発行・管理プラン(Uプラン)で申請しようとすると,日本レコード協会はJプランに変更させようとしました.「審査」とか「要件」という言葉を使って,あたかも日本レコード協会がISRC登録者コード発行の権限を持っているかのような印象です.

が,問いただしてみると,

「日本に居住する,自らが権利を有するオーディオ又は音楽ビデオレコーディングの善良な製作者(又は権利者)」が申請すれば,日本レコード協会は登録者コードを発行する義務がある

ことを,日本レコード協会自身が認めました.

ISO 3901はちゃんと遵守していますよというスタンスはキープしつつ,一方で,たかが識別コードに毎年10,800円もの利用料を課したり,申請時に実印や印鑑証明や住民票の写しの原本を要求したり,「審査」や「Uプラン申請の要件を満たしていないと判断致しました」といった言葉を巧みに用いてISRC登録者コードの取得を諦めさせようとするのはなぜか.

日本レコード協会は,大手のレコードレーベルが共同出資して作った利益団体である一方で,文化庁長官の許可の下,二次使用料,貸レコードの報酬,私的録音録画補償金を徴収して権利者に分配しています.

分配は,日本レコード協会会員レーベルに偏ることなく公平である必要があり,そのためにISRCが使われます.ISRCは音楽制作者なら誰でも利用できることがISO 3901により保証されているし,日本レコード協会はISO 3901の規約をしっかり守っている,だからISRCに基づく分配は公平という論理です.

しかし実際には,アマチュアや個人レベルの音楽制作者の多くはISRCを利用しておらず,ISRCを利用しない音楽制作者が多ければ多いほど,日本レコード協会会員レーベルの取り分が増えるんですよね.

結論は言いません.読者の判断におまかせします.